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見習い天使とコイスルオトメ

第4章 みんなの秘密

「そう…あたしと詩は家族ぢゃない…けど…。あんだけ毎日一緒だったのに…。」


なんだか悲しい…。
本当に家族みたいに過ごしてきた詩だからこそ、本当に悲しかったんだ、きっと。


「そーいや、どーだったよ、先輩と話せた感想は。」


あたしの落ち込んだ気持ちを感じ取ったレオンが急に話を変えてきた。

「ん?先輩?…うん!凄く嬉しかったんだー!でも…何でレオンがそれ知ってるの?」

あの場には詩が入ってくる前、確かにあたしと先輩しか居なかったはず、いくらレオンが他の人に見えなくてもあたしには見えてるはずだから隠れる事は出来なかったはず。


すると、レオンはニヤッと口の方端をくいっとあげて笑った。

「そんなの、俺が仕組んだからに決まってるだろ?俺はお前と先輩をくっつけようとしてるって言っただろ?」

そーだった…。
でも…

「どーしてレオンはあたしと先輩をくっつけようとしてるの?あたしの願いが叶ってレオンに何のメリットがあるの?」

私がそういうと、レオンは明らかに困った顔をした。

「……内緒。」


そう言い残して、私の前から消えて行った。












また隠し事ー----






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