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見習い天使とコイスルオトメ

第4章 みんなの秘密

---もうこの道を歩くのも久しぶり。
詩はゆっくりとそのよく通っていた道を歩いていた。

「変わらないな…ここも…。」

そう詩が呟いてしまうほどなにも変わらないそこは--ー

「久しぶり…詩…。」

そう呼ばれ、詩はゆっくりと振り返る。

「お久しぶりです…先輩…。」

「呼び出してごめんね…ただ、あの子と君が顔見知りだったなんてさ、ちょっと気になったから。」

そういいながら"先輩"はゆっくりと近づいてきた。

詩は自然と警戒した。
先輩の目から一切視線をそらすことなく後ろに下がった。

「それ以上近づかないでください。」

そうはっきりと告げた。

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