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見習い天使とコイスルオトメ

第5章 動き出す日常

「なんでってお前のいとこだろーが。ご両親が亡くなってお前の家で引き取ったってお前の母さんから連絡あったぞ?お前知らないのかー?」

担任は明らかに不思議そうな顔している。


なによそのしっかりした家族設定は……。


「まぁいいや、倒れてる奴ら起こさなきゃな…。俺は倒れてる奴ら保健室運んどくから、田宮は、田宮の隣な。
自己紹介はお前でしとけ。悪いな。」

そう言うと、担任は倒れてる女子達を運び始めた。


「田宮玲音です。これからよろしく。」



あたしには見えた。









あの男が分からないように小さく不敵な笑みを浮かべたところを。









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