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見習い天使とコイスルオトメ

第6章 進展する恋

その日の放課後。
レオンはメンバーに挨拶を済ませて、初日と言うことで、とくに練習には参加せずに帰宅となった。

「レオン…。どーゆーことか説明して貰おうかしら?なんであたしがいきなりマネージャーなのよ!!」

抑えていた怒りが今になってふつふつと湧き上がってきた。

「…なんでも。」

な…なんでもだぁ?!
この野郎…。

「いいだろ、結果的に奏馬先輩と近づけるんだからよ。」

そうなんだけど…。
奏馬先輩効果で、最初マネージャーは溢れかえる。しかし、だいたいの女の子はその過酷さと重労働で1ヶ月もてばいい方なんだ。だからいつもバスケ部はマネージャー不足に悩んでいる。

「ま、近づくにはそれなりの試練もあるってことだ。せいぜい頑張れよ。」

そう言い残して、レオンはまた消えた。
ニヤッと不敵な笑みを残して。

あの…悪魔め!!!
見直していたあたしの時間を返せ!!!

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