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あしあと

第1章 今は1つのあしあと

今年も冬がやって来た。
今までと何らかわりない冬が。
だけど一つだけ変わったことがあった。

そう、それはあなたがいないこと…

いつも雪が積もって庭に出れば2つのあしあとがあった。
なのに今年は一つだけ。
私のあしあとだけ。

ねぇ、見えてますか?
聞こえてますか?
見守ってくれてますか?
あなたがいなくなって初めての冬です。
庭にはあなたのあしあとがないです。
それがとてつもなく寂しいんです。
会いたい。

きっとこの先あしあとが増えることはない。
だってそうでしょ?
嫉妬深いあなたのことだから、怒って拗ねちゃうでしょ?
もう拗ねちゃった?
なーんてね。
ごめん、ごめん!!
だけどね、そんなことなんかよりもっと他に一つ理由があるの。
それはね…

あなた以外本気で愛せない。

たったそれだけだよ(笑)
私はそれほどまでにあなたを愛してた。
あなた以外本気で愛せないんだよ。
溺愛なんて言葉じゃ足りないくらい…
愛してるって言葉じゃ足りないくらい…
あなたを愛してた。
そして今も愛してる。
だからあしあとは増えないよ。

あなたは私のことどれくらい本気で愛しててくれたのかな?
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