キレーな顔した狼さん。
第13章 10匹目
「はあ!?そーゆー問題じゃ…___」
ガチャッ
……………
…………………ガチャ?
「…」
「……」
「………」
バタン
「…!?あっ、ちょッちょっと待ったぁぁぁっ」
えっ……い、今…み、みみみ湊さんが…
「あ、あたし…何も見てないからっ!
ホントだからぁっ」
…嘘だ……絶対嘘だっ!!
俺は今…モロ裸で…その上…瑠樹に…
…瑠樹に…モノを舐められていたわけで………うあぁあぁぁぁっ○◇*@★☆
どどどどーしよぅっ!?
「はぁ…」
「っ…」
完全にテンパル俺を見て瑠樹はやれやれと首をふる
「汐里、落ち着いて?」
「な、えっ!?はぁ!?無理っ…むっ」
「汐里?ちょっと静かに。
じゃないと、その口…今すぐ塞ぐ」
「…」
瑠樹の脅しにほぼ無意識に口を結ぶ俺
「よろしい」
そー言うと、瑠樹は俺の体の精液を
サッと拭く
「汐里、服きて?」
「……」
「よし、じゃぁ湊さん?とりあえず、入って下さい」
俺が服を着たのを確認すると、瑠樹は扉の外にいるであろう人物に声をかける
………て、拭くのそんなんで良いなら
始めからそーしとけよっ!!!
俺の心の叫びなど知らん顔で扉を見つめる瑠樹
そんな瑠樹のつられて俺も扉をみた
すると、
ガチャ…___
さっきよりも、ゆっくりと開けられる扉
その先に姿を表したのは、真っ赤な顔の湊さんだった
「あ、あの…___」
いち早く弁解を!と、湊さんに話掛けるが……
「…見ました?」
なんて言う瑠樹の言葉に遮られてしまった
「「…へ?」」
瑠樹のその言葉の意味が解らず、俺と湊さんは首を傾げる
「湊さん……汐里のアレ…見ました?」
……ぬっ!?
「はぁ!?」
驚きの瑠樹の言葉に俺は盛大に声を張り上げた