テキストサイズ

キレーな顔した狼さん。

第5章 3匹目

「……ま、いいや…ダルいからもー寝るわ」

「わかったわぁ、じゃ!お留守番、よろしくね?」

バタンっ

母さんは扉を閉めるとさっさと階段を降りて行く

ふぅー…やっと寝れる…うわー…まぢダリィ…

ガチャっ

え!?

眠りにつこうとするとさっき閉まったばかりの扉がまた開く音がした

振り向くと…そこにはこれまたさっき出て行ったばかりの母親と…何故か瑠樹も一緒に立っていた

「なっ何で瑠樹が…」

驚きを隠せないでいる俺に母さんが
信じられない事を口にする

「何か、事情を話したらねぇ?瑠樹くんが泊まり込みであんたの看病してくれるって!!母さんもこんな状態のあんたば残してくの心配だったし…瑠樹くんなら安心だと思って!」

「はああああ!?」

いっ、嫌々いや嫌々!こいつが一番危ねぇよ!安心何かできっかよ!?
……ん?いや?でも…もしこいつが家に止まれば少なくとも2日半はずっと一緒にいられるっつーことか??
…それはぁ嬉しい…か?でっでもぉ!
もしこんな状況で襲われたりしたら…溜まったもんじゃねぇぞ!?…さすがにこいつでも病人は襲わねぇか……別に襲われたら襲われたで…て、んな事あっかよ!!取り敢えずっ一緒に居たいし…いっか…な…

この間、0.2秒…人間とは窮地に立たされるとこんなにも高速で頭を働かせられるという…

…まあ、それは置いといて!

瑠樹は俺を見ながら楽しそうに微笑みながらこう言った

「僕も先輩の事心配だし…看病っ…まかせて下さいね!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ