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キレーな顔した狼さん。

第6章 4匹目

「さてっと…汐里、服脱げ」

「はあ!?」

食べ終わった食器を持ちながら
意味が解らない事をぬかしやがる瑠樹

「お、お前っ、病人は襲わないってさっき…」

「ブハッ…違うよっ、食器洗いに行くついでに洗濯もしちゃおーと思って」

「あ…そ、そっか」
かぁ~///

もーっ、絶対ぇ今顔赤ぇーっ

「クスクス…ごめんね、期待に答えられなくて」

「き、期待なんて…」

俺の反応を面白そーに見てる瑠樹

そんな視線を絶ちきるよーに服を勢い良く脱いだ

「ほいっ、何かごめんっ、俺の世話ばっかさせて…」

「いや、いいよ。楽しーし。てか、そのために俺泊まってるから」

いまだにクスクスと笑いながら瑠樹は俺の脱いだ服をうけとる

「じゃ、ちょっと行ってくるね。
直ぐ戻ってくるからそれまで、風邪悪化しないよーに布団かぶってて」

「お、おう」

俺の返事を聞いた瑠樹はトットト下に降りていった

程無くして洗面器?に湯気のたったお湯と乾いたタオルを持って戻って来た

「ごめんね、遅くなった!やっぱ人の家のキッチンとか洗濯機とか解んなくてちょっと手こずった。これ、使って大丈夫?」

と、言いながら手に持った物を見せてくる

「うん、大丈夫」

そー俺がこたえると安心したように
息を吐いた

そして、ベッドの横の床に腰を下ろすとお湯につけたタオルを絞りながら
「じゃぁ汐里、体拭くから座って?」
と、俺に言葉をかけた

「え…いや、俺が自分で拭くから」

「ダーメ、背中とかどーすんの?ナニもしないから安心しなって、早くしないと風邪直んないぞー」

「うっ…わかったよ…」

「フフッ、偉い偉い」

子供をなだめるような言い方をする瑠樹に少しながら不満を抱く

「偉い偉いじゃねーよっ!
ガキ扱いすな!てか、お前より年上だ!」

「ハイハイ、拭くよ?」

俺の文句も虚しくテキトーに流されてしまった

「おー」

ペタッ
「んっ…」

来ると解っていても多少は声を出してしまうもので…何となく恥ずかしい

「フッ、気持ち?」

「う、ん」

適度にお湯をつけ直しては絞って拭いてくれる

暖かいタオルは普通に気持ち良くて
眠気が襲ってくる

「ふぁ~」

思わず欠伸をする俺に

「もーそろそろ寝る?」

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