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キレーな顔した狼さん。

第7章 5匹目

………可愛いよな…
つーかキレイ…

カーテンから漏れだす朝の光に
照らされている瑠樹はいつにも増してキレーだった

「髪…やわらかそ…」

気づいたらそう口にしていて
無意識に手が瑠樹の髪に伸びる

モフ…

「やぁらけぇー…」

モフモフ…

「へへっ…」
自然とにやける俺の口

モフ…モフモフモフ

「ふっ…」
ん??瑠樹…笑ったような…気のせいか?
パシッ

「うおっ!!」

瑠樹の髪を触っていると急に手が
掴まれてビックリした

「る、瑠樹!?お、おま…おきて!?」

驚きすぎて言葉がうまくまとまらない

「ふふ…汐里…朝からテンパり過ぎ…可愛いーなーもー…」

「か、かわ…!?つか、いつから起きてて…っ」

さっきまでは俺が思っていたはずの事を瑠樹に言われてしまった…

「いつからって…ずっと起きてたけど??」

どうやら、あんな俺の言葉でもこいつには通じるらしい

「へ??ずっと??」

「うん、少なくとも汐里が起きる前からは」

「え?どーゆーことだ?」

「だからね?直ぐ横で好きな人が寝てんのに熟睡なんてできるわけが無いだろ…?」

「はぁ!?」

……………ん?ちょっと落ち着こうか?俺。
そして昨日の事を思いだそうか??

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