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キレーな顔した狼さん。

第9章 5.5匹目

「はあああ!?」

…今、俺は絶句している…

理由は他でも無い…
この、俺の目の前で笑いながら「当たり前だろ?」とでも言うかのような顔つきでこいつが アリエナイ 事を言いやがったからだ

「何をそんなに驚いてるの?汐里」

「は?お前なっ…」

「だって、さっきも言ったじゃん」

「え…さっき?」

「うん、"良いことが終わったら一緒にお風呂入ろうね?"って」

「なっおまっ//」

「アハハ!赤くなっちゃってー…今、汐里は頭ん中で何を想像してんのかなぁ~?汐里くんのエッチぃー」

「ーーっ!?//」

クッソ…こいつっ!!

そーなんです…
こいつ、斉藤瑠樹が病み上がりの俺を追い詰めて

その…せ、セックスというやつをヤラカシた挙げ句、一緒にお風呂などと言って俺に迫ってくるんです!

どーにかしてくださいよ!!

「ククッ…汐里?何してんの??」

「やっ、べ、べつに何も…」

瑠樹が小バカにした笑い方で言ってきた

「ま、いいや。とりあえず行くよ」

「はあ!?何処にだよ!?」

「何を今さら…お風呂だよ」

「!?何でお前と一緒に向かってんだよ!?」

「俺も入るからに決まってんだろ」

「お前はバカか!?」

ピクッ

ん?
瑠樹のこめかみが動いたような…

「バカ?俺に言ってんの?」

「そーだよ!他に誰がいんだよ!
いーから離せぇ!」

瑠樹に腕を引っ張られながら廊下を引きずられてやって来たのは我が家のお風呂場

「は?俺がバカ?…そんな事いっていいんだ?」

「は?ちょっ」

「いいから。はい、バンザーイ」

「や、やめ」

「汐里くーん、いいこだからね?」

「なんだよ、その口調!?ぅあっ」

ヤバイ…まぢでヤバイ!
瑠樹の口調に腹立って少し気ぃ抜いた瞬間…あっという間に服はひっぺがされた

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