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キレーな顔した狼さん。

第9章 5.5匹目

ふぅ~…何してればいいんだ?

何をして待っていれば良いのか解らず、キョロキョロと見慣れた風呂場を見渡す

あれ?風呂溜まってる!何でだ?
あっ、瑠樹か?…多分
ナイスだなぁ、瑠樹っ。

ザパァ~ン

からだを軽く流した後、遠慮する事なく浴槽に浸かる

「良い匂い…ラベンダーか?…気持ち…」

うちは、いつもシャワーであんま風呂溜めないから久し振りに浸かるとめっちゃ気持ち良い

疲れがジワァーってなってくよなぁ…

………てか俺!!
何アイツに流されて普通に入ってきてんだよ!?

ジワァーじゃねーよ!!

ザパァ~ン

自分の行動の意味に気づき一気に立ち上がると

ガチャっーー

「汐里?」

ザパァ~ン

その途端、瑠樹が扉を開けて入って来たので直ぐ様また浴槽にリターン

「なにしてんの?」

可笑しそうに笑った瑠樹

「いや、べつに…」

そんな顔で笑うから…別に風呂ぐらい、いっかな…なんて、さっき思った事はすぐにどーでも良くなる

好きってこーゆー事なのか?
好きな奴の笑顔見れんなら自分はそのために何でもしたくなる

ワシャワシャワシャ

瑠樹が先に頭を洗ってる

その光景をぼーっと見ながら思う

好きだなぁって…

ぼー…
「汐里、そんなに見つめないで?恥ずかしいから…ああ、見惚れちゃったのか」

「はへ!?」

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