無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「妹？」

「そっ」

「へー…瑠樹…妹いたんだ…」
まぁ、顔そっくりだし、落ち着いて考えれば解るよーな事だよな…

にしても…俺は瑠樹の事、まだまだ何にも知らないんだ…

……少し、凹むな

なんて、凹んでる間に
瑠樹がまた口を開く

「瑠花、何でお前がここにいる。
汐里をこんなことに巻き込んで…良いと思ってんのか？」

ぅお！？俺！？
イキナリ出てきた自分の名前に少し驚く

「お兄ちゃん…私がここにいちゃイケナイの？」

瑠樹と瑠花を交互に見る俺
な、なんだ！？このただならぬ空気は！？

「はぁ…別に。つーか、いい加減っ汐里から腕離せ！」

少しムスっとした瑠樹が乱暴に瑠花の腕を握りながら俺の手を引いた

「ちょっ…お兄ちゃん！離してよぉ」

「あ、あの…」

「お前が離せばいいんだよ！」

「いやぁ！」

「いやっ…ちょ！」

何となく口を挟めずにいた俺は
瑠樹と瑠花のせいで絶賛揺らされ中。

右に揺れ揺れ。左に揺れ揺れ。

や、やべ…頭がクラクラと…

「早くしろ！瑠花！」

「何でよぉっ！！」

クラクラ…クラクラ…

「瑠花！！」

クラクラ…

「いや！！」

クラ…ってっ！

「おいっ！！やめろよっ！」
バッ

もー我慢ならんっ！と
腕を思い切り振り払う