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キレーな顔した狼さん。

第11章 8匹目

「ああ、あの時?だって、あの時は湊さんとの話でオロオロしたり赤面する汐里が可愛くて…つい放置プレイを…」

「……はい!?」

そんな理由で話に入ってこなかったのかよ!

「フフ…汐里、可愛かったよ?」

「や、やめろ…っ//」

何でこんな恥ずかしい事を、こいつは
普通に言えるんだ!?

「照れちゃって…………汐里、好きだよ?…」
チュッ
「好き」
チュッ

「んっ…ば、バカやろ…///」

こいつはセコい。
俺がどんだけ自分を好きか…そんな事、
解りきった上でこんな…

「汐里……汐里は?…俺の事…すき?」

こんな事、聞いてくるんだから…

「え…そんなの……言わなくてもわかんだろ…//」

チュッ

おでこ…口…首…鎖骨……

色んな所にキスを落とされて…
心臓は爆発寸前。

ドキドキドキドキ
_チュッ

「わかんないよ……言ってくれなきゃ…解んない」

__ドキドキ

「汐里…」

ホントセコい……こんな風に言われたら…こんな風に名前を呼ばれたら…

「…汐里は?」

もー…言うしかねーじゃん…

ドキドキ__
「好きだよ……」

「フっ…可愛い……俺も好き…だいすき…だから、足りない…もっと…」

ほら…俺の精一杯の言葉でさえ、こいつの言葉には叶わない

チュッ___

「汐里?…もっと"好き"って言って?」

「す…き……好きだよ、瑠樹」

真っ直ぐと…ただ真っ直ぐと瑠樹を見つめて…

「汐里……キス、したい?」

「へ!?」

「…したい?」

ホント…
「いぢわりぃよな…お前…」

「フフっ…うん…そうだね…」

そー言って、優しく微笑む瑠樹…
あー…俺、まぢでこいつの事すきだ…


「………したい_」
「……__好き…」


幸せで幸せで…ずっとこんな日が続けばいいって、ただ…ただ…願うよ。

只今の時刻…4時03分。
親が帰って来るまで
あと、3時間57分。

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