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殺シテヤル

第4章 悪戯

「い、いやぁぁぁぁ!!」

携帯を投げつけ、壁に背をつける。
夢じゃなかった。
現実の出来事。

―――あの…男の人…この携帯は…あの人が入れたの…?

混乱する。
あの男はかのんを知っている。
かのんだから襲った。

怖い―――――







―――ピピピピッピピピピッ





また、着信音がなる。

「…っっ!!」

怖くて布団に潜り込む。
躰を震わせながら音が止むのを待った。

―――嫌だ、嫌だ、嫌だっっ!!

音が止んだ。
静かな空間に戻る。
しかし、かのんには自身の早まった鼓動がうるさいくらいに聞こえていた。

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