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第9章 意外な客

「仲良しだったんですね。」

笑顔で他人事のように振る舞った。

「うーん、そうだったらいいな
今何してるんだろう?
会いたいな、
会ったらあまり力入れすぎないでいいんだよと言いたいな。」
じっと私を見つめて笑顔で答えた。

彼は気付いていた。気付いてないふりをしてくれた。

思わず泣きそうだったけど泣けなかった。私は貴方が思っている女ではもうないのを知っているからだ。

美しい思い出…

管野君は酔った部長を専務と一緒に何とか抱き抱えて、運転手付きの武蔵野会長の車で帰って行った。

さようなら、ありがとう。

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