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第11章 女


「エリカちゃんは貴方に心も身体も虜にされているから大丈夫そうだけど、この件だけは秘密ね。」



「当たり前じゃないか、もし何かあったら覚えてるよね。」




彼じゃないような怖い声だった。




「もうっ!
先生ったら、怖いわ、では私は帰ります。これからもお楽しみのようだからね、エリカちゃんには落ち着くまで1週間程休ませるので、よろしくお願いします。」


パタン。


ゆっくりとドアを閉めて帰って行った。彼は私の頭を撫でていた。






怖くてたまらなかったけど、彼の愛を感じたと同時に何となく知っていたとはいえママにはショックだった。



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