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第5章 新しいのが全て?

すっかり時間を忘れてお昼が過ぎていた。

ふと疑問に思い


「管野くん、
なんでここで1人勉強してたの?」


「学校の授業じゃ大学に行けないから。
特にこの学校じゃあね。嫌味に聞こえたらごめんね。
本当はレベルの高い学校受けていたけど、滑り止めの私立はお金が高くて行けないから一本にしたら見事落ちてしまって…。
僕ん家母子家庭だし妹もいるから。
奨学金で大学に行くつもり。」


あぁ、同じ貧乏でも住む世界が違うなぁと思い。
同じ母子家庭でもきちんとした母親なんだなとまた曲がった考えをしてしまっていた。

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