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第7章 銀座の女

乾杯をして皆で盛り上がった後に


「エリカちゃん、オペラ好き?」


「観たことありませんが実は興味がありますよ、残念ながら時間が無くて、大変申し訳ありません。
お誘いありがとうございます。」


「じゃあ今度のお休みの日にビゼーのカルメンでも見に行かない?」


「あら、竹内先生ったら、エリカちゃん独り占めしたいの?」


「ママっ!
実はね、したいよ。かなり本気かも。」

ニヤリと笑った。

「もうっ!竹内先生ったら、今日会ったばかりでしょう、まだ無理かもね、エリカちゃん人気者でとても忙しいから、お休みの日はグッタリなのよ。」

笑顔で竹内先生の脇を突っついた。

「不健康だなぁ、
ママ、いいでしょ?」

「駄目!エリカちゃん倒れちゃうわ。
このお店にはいなくなると困るわ。」


すごいフォローを入れてくれた。


「ママ厳しいなぁ!
じゃあ、また今度ねエリカちゃん!」


閉店なので車までお出迎えした。


『ありがとうございました!!』


名残惜しそうに社内から竹内先生はじっと私を見つめていた。

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