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第8章 札束

次の日何故か志帆は出勤していなかった。

ママに怒られて凹んでいるのかと思った。

志帆がいなかったので代理でいつも志帆指名のお客様についた。


「志帆ちゃん、体調悪いのかな?」


「そうですね…」


そう言うしかなかった。何せ無断欠勤ですから。


「でも今日は私と楽しいお話しをしましょ!沢木さんが元気無いなんて、なんだか寂しいわ。」


「そうだね。
エリカちゃんは夜約束してくれるの?」


「はい?」


「えー、無いの?」


無いなんて何が無いの?何がおきたか理解出来なかった。

変だと思いつつも水割りを作ろうと氷をグラスに入れたとたん


サクっ!
「いいでしょ。」

いやらしい笑みを浮かべた。

ビックリした!
沢木は私の股ぐらに札束を差し込んだ。 100万だったと思う。

エリカちゃんはナンバーワンだし、初めてだから弾むよ。


カッと腹の底から込み上げるものがあった。

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