
アイツが私のご主人様!?
第21章 秘密の保健室。
パチッ
りおチャンと目が合う。
キスした後だから、
その距離、約30㎝。
いや、分かんねぇけど…
とりあえず、近い。
『・・・・あ、』
「え、」
やべ、りおチャン起きた。
『・・・・神崎クン、近いんですけど。』
・・・・なんだよ、その冷静な反応。
「・・・あのさ、俺がこんなに近くにいて驚かないわけ…?フン」
『・・・なんか、もう慣れたんですけど。
神崎くんに、ちゅーされるの。』
「・・・はっ!?」
(え、なんだよそれ…
なんか、
むかつく。)
「りおチャン…
・・・俺にキスされても…何も思わねぇの?」
『・・・だって…、
神崎クン、何も考えずに
私にちゅーしてるんでしょ?
私のこと、好きでもないくせに。』
「・・・やっぱり、お前は何も分かってねぇ…。
・・・いいよ。
お前に、俺が何を考えているのか…
イヤでも、理解させてやるよ…。」
*
