
アイツが私のご主人様!?
第26章 思い違い。
ドキドキが、バレないように・・・
私は一宏の手を引っ張り歩いていく。
並んでいる行列を、スイスイと追い越して。
【ねえ~~!
まだ、入れないのぉ~~?】
【うるせー。
ガマンしろ、もうすぐ入れる。】
私達が行列の横をビューンと追い越すと、
イチャつくカップルが目につく。
ざまーみろ。
うちのカズヒロは、
ちゃんとゴールドパスを用意している優男なのよ~~!
一宏は、いきなりピタリと止まる。
『うわっ、』
あっぶな・・・わわ
危うく手がちぎれそうになった…!!汗
『ど…どした??
……一宏?』
「りお、」
『ん?』
いきなり真面目な顔して…どうしたんだろ……。
「今日は……、
よろしくお願いしますッ!!ニコッ」
『ふえっ////??』
で、出たよ・・・!!
一宏の太陽みたいな、ピカピカ笑顔っ!
きゅーーーん////!!
改まって、
『よろしくお願いします』、だなんて…
キュンキュン////するでは、ないかぁ~~っ!!!
とりあえず、
私はドッキドキのまま…
今日のデートがスタートしたのだーー!!!
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