
アイツが私のご主人様!?
第27章 秘密のデート。
一宏に電話してみよう…
『…でない!
うん、
……でるはずナイ、よね…。はあ…』
あんなに大勢の人がいるんだもん・・・
私からの電話になんか、
気づかないよね・・・
パレードを楽しんで、
盛り上がってる人達に比べて…
私のテンションは…
どんどん下がっていく。
……せっかくのデートだったのに
はぐれちゃった、一宏!
……山田サンとイチャイチャしている神崎クン!
………なんか・・・、
もうヤダ…このままだと、
泣きそうになっちゃう……。
一宏には悪いけど…
もう、先に帰ろうかな…?
急用ができたことにして。
・・・だって、
このままだと…、
私、このデートを楽しめる気がしないよ…。
(ごめんね、一宏…)
私は、
パレードの人混みから離れて…
遊園地の出口へ向かった。
*
