
アイツが私のご主人様!?
第30章 魔法がとけてく。
~♪♪~~♪~♪~~
「あ…、電話…」
お気に入りのアーティストが歌う
ラブソングが流れる。
スマホを見てみると、
もちろん…
着信!一宏。
「……プッ!
なんだよ、その…着メロ。
ダサすぎだろ?アハハ!」
「う、
うっさいわ///!!」
………一宏に片思いした時から、
この歌を着メロにしてるんだ。
すぐに…
一宏からって分かるように…!
そう、
一宏は…ワタシにとって
『特別』、なんだもん…。
神崎クンとは、違うんだ…。
ぎゅうっと
スマホを握りしめて…
なにも出来ずにいたら……。
「………ん?
いいよ、電話だろ?出ろよ。
あ!
りおチャン、もうさっきの
俺の暇つぶしに付き合う!ってゆう命令なら…
終わってるから!ニコッ」
「そっか、
もう、
神崎クンの彼女のフリしなくてよかったんだね~!アハハ!」
わたし、
なんか…ムリして笑ってるかも。
ぜんぜん余裕ないや、ハハ……
そんなこと考えてたら…
一宏からの電話は切れちゃって。
「……あっ、切れちゃった。」
「………かけ直せば?
どうせ、一宏クンからだろ?フン」
……はい、そうです。
バレてました…!アハハ…!
*
