
アイツが私のご主人様!?
第30章 魔法がとけてく。
プルルルルルルル……
一宏に、
電話をかけ直す。
『(もしもし、りお?)』
「あ!もしもし
一宏…?
りおだよ!
さっきは、電話出れなくて…
ごめんねっ!」
『(ううん、大丈夫!ニコッ
俺もさっき、出れなかったし…
りお、今…どこにいる?
1人でしょ?退屈させてごめんね!!)』
チラリと、
神崎クンを見る。
1人…か、
神崎クンといるトカ、言えないしなぁ…!アハハ…
「うん…!
もちろん…1人、だよ?アハハ…!
あ、今ね…
観覧車の前にいるよ…っ!
…一宏は?」
あくまでも、
1人でいるコトにして…
『(俺?
あっ、りおのコト探して…
結構、遠くにいるわ~…。あーぁ
じゃ!りお、ソコにいて?ニコッ
観覧車の前で、待ち合わせしよっ!おっけー?)』
「あ、う…うん!
分かった!ニコッ…
じゃね、待ってる…!」
………電話を切った。
……もうすぐ、
一宏が来ちゃう。
そうしたら、
神崎クンとバイバイしなきゃね。うん…
*
