
アイツが私のご主人様!?
第30章 魔法がとけてく。
「神崎クン、
あのね、今から…
一宏が迎えに来てくれるんだって!ニコッ…」
「そう…なのか。」
………なぜか、
お互いに沈黙。
「……あ!そうだ…
山田サンがね、
神崎クンのコト、探してた!
早く連絡してあげなよ~…!アハハ…」
わたし、
ムリして笑って。
「じゃあね…!ニコッ」
痛い足を気にしながら…
観覧車の前まで歩こうとする。
「……なあ!
りおチャン!待てよ…」
!!!!!!
神崎クンに
腕をガシッと掴まれて!
わたし、
見事に捕獲される!アハハ…!
「………もう少し、一緒に…いろよ。」
「え…?」
神崎クン、
ふん、と笑って!
「この観覧車!
俺が今から!貸し切りにしてやる!!ププッ
だから…
一緒に乗れよ…!!」
ドキィッ…!
「アハハ…!
神崎クン…も~!ナニ言ってんの~?
そんなコト…、
アリエナイじゃんっ!アハハハ…」
*
