
アイツが私のご主人様!?
第35章 あの日…
────ザアアアア…
「へくちゅんっ」
「ぷっ!
なんだよ、そのくしゃみ。
可愛いな!ププッ」
「う、うっさいわ///!
だって、
寒いんだから仕方ないじゃん!も~っ」
雨の中、
神崎クンが連れてきてくれたのは公園で…
私たちは、
すべり台の下のスペースにいる。
「へっくしょん!」
「ふふっ、
神崎クンのくしゃみ…おっさんみたい!クスッ」
「うるせーー///!」
「くしゅんっ」
おおっと……
ぶるぶるって寒気がしてきた。
私は、ぺちゃんって座り込んで。
「寒い…」
「えっ?
大丈夫か?りおチャン」
「うん…なんとか。ニコッ…」
思わず苦笑い。
正直寒いわ。はあぁ……
そんな弱々しいワタシを見て、
神崎クンもしゃがみ込んできた。
そして、
ぽんぽんって、頭をたたいて…
「………俺が、温めてやろうか?ニヤリ」
──────!?
なぬ!!!?
「かっ、神崎クン!
ナニ言ってるのよ~~!
やめろぉっ///!!」
────ぎゅうっ
「ひゃあっ///!」
「大人しくしてろ。ニッコリ」
う、うそ!?
こんな所でナニする気!?
*
