
アイツが私のご主人様!?
第35章 あの日…
「…………まっ、
ド貧乏のお前には関係ねぇことだよな・・・。フン」
「………くっそぉ、
心配させやがって~~!
・・・心配して損したわ。はあ…」
「………心配してくれたのか。
珍しく、
優しいじゃん。ププッ」
ほら、
また、そうやって笑う。
私、知ってるよ
くやしいけどさぁ、
実は、
神崎くんが優しいってこと。
「………神崎くんって、
実は、案外優しいよね。フフッ」
「……はあ?
ありえねぇだろ・・・、
俺、りおチャン泣かせてばっかだしな。フン」
「……今、
私のこと、ぎゅっとしてくれてるじゃん。
実は、
私のカラダ、
温めてくれてるんじゃないの~?フフッ」
「……うるせぇ///
・・・黙りやがれっ。
うっ…自惚れてるんじゃねぇよ。フン」
うっ、
自惚れてるのか!?わたし///!
「でもさぁ、
雨に濡れてる
お前見てると…
あの日のこと、
思い出すわ!ププッ」
「…あの日って?」
*
