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あなたが消えない

第18章 貫く、この気持ち

どうしても涙に濡れてしまう日は、翔のエッチな指先の動きを思い出しながら、一人でアソコを慰める。

まるで、翔とセックスをしてるように、硬くなった突起物を強く擦る。

翔の甘い声を思い出しながら、穴の中に指を入れて、掻き回したりする。

恥ずかしくなんてないよ。

だって、翔がしてくれている感覚でいるから。

今夜も夕飯の準備を済ませて、ソファーの上で自分のアソコを触る。

「…あはぁん…あん…翔…好き」

翔自身じゃないからイッてもイッても、満たされない事は分かっている。

だから、シャワーを浴びながら、浴槽に足を掛けて、自分のアソコの穴に指先を出したり入れたりをして、翔の硬いアレが入っているのを思い出しながら、するのだ。

「んふっ…んんっ…ん!…翔…もっと奥まで…押してっ…」

小さな声で呟きながら言う。

最近は、その行為がめっきり多くなり毎日ってくらいしている。

布団の中で、翔の夢を見た時は堪られなくなって、切なくて、隣りで和男が眠る中、一人で突起物を擦って、思わずイク瞬間に小さく声を殺しながら叫ぶ。

「ん…翔、イクッ!」

翔の声や翔の顔、翔の硬いアレや翔の指先はまだ、私の感覚の中で存在している。

だからこそ、翔の名前を呼び、翔の姿を思い浮かべると、すぐに絶頂に達してしまいのだ。

和男とは、翔との約束通り、セックスはしていない。

求められても、絶対にしない。

口でも、手でもしない。

一切、触れていない。

キスも絶対にしない。

それが許されるのは、私の中では翔だけだから。

翔、たった一人のみ。

…翔は、どうなの?

奥さんとは、もう絶対にしないでね。

もう、子どもなんて造らないでね。

そう約束してきたのは、間違いなくあなただって事を忘れたりしないでね。

抱きたくなったら、私を思い出して欲しい。

そしてまた、突然私の前に現れて欲しい。

…むしろ…あなたに…今すぐ…逢いたい。

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