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私のとなりの席

第1章 入学式


私に気づいた渉くんは手を振ってきた。

はっきり言って、振り返したくはなかったけど、クラスからの印象が悪くなったらイヤだから、仕方なしに振り返した。

そしたら渉くんはニコッと笑って前に座っている男の子に話しかけた。


私は黒板に貼られている席順の紙を見ようとしたら、渉くんが、


「あっ 叶美ちゃんは
ここだよー☆」

と、渉くんのとなりの
空いてる席を指差して
言ってきた。

(うそでしょっ!?)

私は自分の席を紙の中で探した。

「あった…」

私の名前が書いてある席のとなりを見ると、

「うそ…」

そこには、「藤井 渉」と書いてあった。

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