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紅桜学園イケメン部!

第12章 全ての発端




「――瑠菜!」

俺は瑠菜を助けようと、親父に殴り掛かろうとした。

だけど、

バチンッ!

頬を殴られて、その場に倒れ込む。
俺は今まで喧嘩なんてした事がない。

だから全然歯が立たない。

「お兄ちゃんっ」

「大きな声をあげたらお仕置きだって言ったよね?

・・・・恵子?」

俺は耳を疑った。

『恵子』それは母の名前だ。
この男は、瑠菜を母だと思っている?

殴り返そうとしても、払われる。
俺の力じゃ、駄目なのか…

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