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紅桜学園イケメン部!

第28章 始まるステージ

『―――次はミス候補の登場です』




あたしはゆっくり前へと進んでいく。


凄く沢山の人がいて、
恥ずかしすぎる。


やばい、どうしよう…。

…緊張しすぎて何もないのに転けそうになった。



「エントリーナンバー1番…」

順番に名前が挙がっていく。


「はぃ票いれてくれて
ありがとぉー!」

可愛い女の子が話し始める。

この紅フェスでは、
一人一人、挨拶程度で
何か喋らなくてはならない。



…ダメだ。緊張で死にそう。


あたし、こういうのは苦手だ。


怖い。怖い…。


いつも元気だけが取り柄なのに、
…どうしよう、泣きそうだ。


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