
紅桜学園イケメン部!
第7章 それらの事情
ピー!!
笛の音はあたし達のチームが勝利した時の音に変わりつつある。
すなわち悪夢のカウントダウンと化しているのだ。
どうしよう…
どうしよう。
あたしの脳みそが余りにも単細胞すぎて、段々泣きそうになってきた。
みんなの願い聞いてたらあたし多分死ぬと思う。
優雅の奴隷になり、
拓也の夜のお供になり、
瑠璃のストレス発散を助け、
要は…うう、想像したくない。
あの時の笑顔は何かを
『たくらんでいる』笑顔。
思い出しただけで怖い。
凛くんは可愛いお願い事をしてくれることを願おう。
・・・無理だ。
やっぱり無理過ぎる。
死ぬしかないのか?
あたしはこんな理由で命を絶つのか?
