
紅桜学園イケメン部!
第7章 それらの事情
「中西サン、元気ないね?」
「あ、どーも」
返事したけど、この人誰だよ。
顔を見ると、イケメンに入る部類だ。…眩しすぎて苛々しちゃう。
いかにも『俺様イケてんだろ?』みたいな目付き。
―――正直殴りたい。
モデルでもやってるのかって位素タイプ抜群だ。
腰細すぎて意味分からない。
あたしの2倍くらい細いんじゃない?
・・・駄目だ。泣きそうになる。
この人が女だったらあたしより百倍いい女だ。
カツラかぶったコイツと勝負したら惨敗だよ。
・・・惨めになってきた。
「キミ、面白いね。
今色んな顔してたよ」
「そりゃどうも」
褒められてないけど、お礼を言う。
嫌み言われたから、嫌みの仕返しって奴だよね。
