
届きそうで、届かなくて、、、届けたくて。
第14章 episode13 ~*拒否*~
一通り終わった頃には、二宮さんは疲れきって寝てしまっていた
そのため予定通り、これでここから出ていかなくて済むことになった
二宮さんは眠りにつくギリギリまで、私を拒んでいた
涙を流しながら、拒んでいた
何を言いたかったの……?
俺はミオリさん、大丈夫になったから出てけって、?
私の顔なんて見たくもないって、?
寝付いてもまだ息は荒いままで、
時折苦しそうな表情をする
唯「…ごめんなさい
何もわからなくて、
二宮さんに迷惑ばっかかけて………ごめんなさいっ、、、
好きになってしまって、、、ごめんなさいっ……………!」
二宮さんの頬に流れていた涙の跡を親指で拭って
少し荒れている真っ赤な唇に、軽くキスをした
