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甘いキスを永遠に

第80章 結婚記念日

「麻実ちゃん、歩いてみよう!」


元哉は私の手を握った。


温かくて大きくて安心出来る元哉の手。


こんなふうに手を繋いだのは久しぶりだった。


私はちょっとドキドキした。


元哉と二人懐かしい横浜の街を歩いた。


大好きだった豚まんにかぶりついた。


元哉の働いていた古着屋は雑貨屋になっていた。


私の勤めていたジュエリーショップは健在だった。


裏口も変わってない。

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