テキストサイズ

甘いキスを永遠に

第80章 結婚記念日

「麻実ちゃん…」


元哉の足元が涙の向こうに滲んで見えた。


見上げると、私に手を差し伸べている優しい元哉の顔があった。


「クラブが無くたって俺は居るよ」


私は元哉の手を取った。


元哉は私を立ち上がらせ引き寄せ抱き締めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ