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甘いキスを永遠に

第85章 子離れ

カウンターに並んで、元哉はブランデーをロックで飲み、私はジンライムを飲んでいた。


「麻実ちゃん、楽しんでる?」


「うん…でもちょっと海が心配…」


少し間があった。


元哉はグラスを回し一口飲んだ。


「海はもう子供じゃない。俺達の子供だけど、子供ではない」


そうハッキリ言った。


私は少し気分が悪くなった。


「でも、大人でもないわ」


そう言い返した。

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