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甘いキスを永遠に

第16章 ピリオド

「元気で…」


私がそう言うとニッコリ笑って


「麻実も、幸せになれよな」


と言ってくれた。


私達はお互い反対方向を歩き出し別れた。


ちょっとだけ目頭が熱くなった。


鼻の奥がツンとした。


多分二度と会う事はない。


私の人生の中でほんの少し時間が重なった人。


私は一度立ち止まり携帯を出し、和真のアドレスを消去してまた前を向いて歩き出した。


元哉に向かって歩き出した。


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