テキストサイズ

甘いキスを永遠に

第35章 誕生日・1

私はとうとう誕生日を迎えた。


二月の上旬で一番寒い時期だ。


「麻実ちゃん、ハッピーバースデー」


「ありがとう」


私の28才の誕生日の朝、元哉はやたら元気だった。


「ねえ、プレゼントどれがいい?」


紙を何枚かヒラヒラさせて私に見せた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ