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甘いキスを永遠に

第41章 元哉の誕生日

クッキープレートをオーブンに入れ、その間にスポンジ生地を作り出した。


また暇になった元哉はバニラエッセンスの瓶を覗き込み、蓋を開け掌に少し出して舐めてみて「うえっ」と言った。


私はクスクス笑いながらバニラエッセンスを取り上げた。


「調味料とかエッセンスって不思議だよな。それだけじゃ不味いのに混ぜると旨くなる」


「元哉と私みたい?」


私は混ぜながらそう言った。


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