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甘いキスを永遠に

第46章 母の病

やせ細った母の元へ行くと、母はゆっくりと目を開けた。


「麻実…」


「お母さん…」


お母さんは力無く小さく微笑んだ。


胸が痛かった。


「ごめんね、心配掛けちゃって…」


「どうして、もっと早く教えてくれなかったの?

もっと早く分かってたら、もっと良い病院とか治療とか…

私だってお母さんの傍にいたのに…」


既に私の目から涙が溢れ出していた。


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