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甘いキスを永遠に

第46章 母の病

「麻実…元哉さんは?」


母が心配して聞いてきた。


「元哉もお兄さんが怪我しちゃって大変なのよ」


「そう…離しちゃって悪いねえ」


「やだ、お母さんそんな事気にしないで、私達子供じゃないんだし」


私は母の布団をかけ直した。


病室の窓から夏の名残を残した海が見えた。


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