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甘いキスを永遠に

第47章 生涯を君に

予想した通りの優しい笑顔が私に飛び込んできた。


「元哉…」


「麻実ちゃん、転んじゃったの?」


心は青空になったのに私の目からは更に大粒の涙がゴロゴロ出た。


元哉は私に手を差し伸べてくれた。


私は泣きながらその手を取ってゆっくり立ち上がった。


膝に痛みが走ってよろめいたら抱き上げて防波堤の上に私を座らせた。


「痛いの?」


「痛い、痛い」


痛みと嬉しさとごちゃ混ぜな気分で、私は小さな子供のように泣きながら甘えて言った。


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