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甘いキスを永遠に

第63章 聞こえるよ

俺と麻実は今んとこ相変わらず変わんないくらい仲が良いけど、
やっぱり兄貴達みたいな時も来るのかな?


ヤダな…


俺、頑張ろう。


「兄貴、毎年来いよ。仕事忘れて、家族で楽しむのも大事だぜ」


「そうだな、仁美、来年も来よう」


「ええ、麻実さんが大変じゃなければ…」


遠慮がちに仁美が言った。


麻実はキッチンで振り返り、


「えっ?何?」


って、聞こえてなかったようだ。

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