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甘いキスを永遠に

第67章 たまには

エンジンを掛けると、元哉が私を見た。


「ねぇ、ホテル行かない?」


エロ顔のしたり顔で誘ってきた。


「ええっ!?何で?」


「たまには家じゃなくて外でしたいよ」


「・・・・・」


何だか勿体無い気がした。


「だめ?」


私を覗き込む目はおねだり顔だ。


「だめじゃないけど‥」


「やった!」


私の『けど』は消されてしまった。


元哉は機嫌良く、アクセルを踏んだ。

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