テキストサイズ

甘いキスを永遠に

第71章 教育方針

私は一人ひっそりと泣いた。


夏の日はあんなに楽しかったのに…


海が夕方学校から帰ってきた。


私立中学の話が無くなったせいか、幾分元気になってきていた。


「お母さん、まだお父さんと喧嘩してる?」


子供ながら気を遣う海が痛かった。


「喧嘩してないよ。大丈夫よ。
海…ごめんね、心配かけて…」


私は海を抱きしめた。


小さな私の海は随分大きくなっていた。


こんなふうに海は一人の人間として成長してる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ