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甘いキスを永遠に

第75章 震える心

翌日、また夏木さんからメールがきた。


丁度ランチタイムが終わった頃だった。


『近くまで来ています。お茶でもどうかな?』


私は戸惑う。


戸惑う癖に、『はい』と返信してしまった。


直ぐに場所の返信がきた。


「元哉、私用事あるから」


「何処、行くんだ?」


「ダンスの友達が近くまで来てるって言うから…」


「そっ、いってらっしゃい」


私は元哉に嘘をつき裏口から店を出て、急いで車に乗り込んだ。


嘘をついた事と夏木さんに会える高揚した気持ちが入り混じる。

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