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甘いキスを永遠に

第76章 母として

夏木さんのランチの予約の日だった。


前日に『楽しみにしている』と着たメールにだけは『お待ちしております』と返信した。


私は店でなるべく普通に振る舞う。


ガラガラとドアが開いた。


夏木さんだ。


予約時間より五分早かった。


私は全身から冷や汗がどっと吹き出る感じがした。


「いらっしゃいませ、ご予約のお名前は?」


私は初めて会ったかのように振る舞った。


「夏木です」


夏木さんも合わせてくれた。


私はカウンターに案内した。

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