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不良系男子×真面目系女子

第3章 お兄ちゃん

最近お兄ちゃんがおかしい。
あれだけ優しかったお兄ちゃんがあたしに暴言を吐くようになったしあたしの言うことにまったく耳をかさなくなった。
ガチャ
美魅:(あ、お兄ちゃん帰ってきた!)おかえり、お兄ちゃん。

あれ、女の人…

沙流:おい。
美魅:あ、なぁに?
沙流:ぜってー俺の部屋入るなよ。
美魅:え、うん…。
女:おじゃましまぁーす。

それからしばらくしてお兄ちゃんの部屋から物音が聞こえはじめた。
女の声と荒い息遣い、ベットの軋む音。

美魅:っ……。

やだ、聞きたくない。お兄ちゃんが他の女とそんなことしてるなんて信じたくない…。
あたしはお兄ちゃんの部屋の前まで来ていた。

女:アッ、ダメェ…そんな激しくしちゃヤァッ……
沙流:…っ。

あたしはお兄ちゃんの部屋の前まで来たことを後悔した。
来なければこんな辛い思いもお兄ちゃんの気持ちを知ることもなかったのに。
ギシッギシッ
沙流:美魅………っ。美魅…っ!!
女:アッ、ウチは美魅なんかじゃ……アンッ!!


あたしは耳を疑った。
お兄ちゃんがあたしの名前を呼びながら女の人を抱いていたから。

美魅:な、なんで……??ガタンっ。あ…

あたしはなにかにぶつかってしまった。
ドアの隙間からお兄ちゃんがこっちを振り向いて見たことがないくらい厳しい目付きであたしを睨んだ。

沙流:お前もー帰れ。
女:えっ……??
沙流:聞こえなかったか??早く帰れ。

とびきり声を低くしてお兄ちゃんがそう言うと、女の人は急いで服を着て出ていった。

沙流:美魅…。ガシッ(美魅の腕をつかむ)
美魅:きゃっ!
沙流:なんで言うこと聞けないんだよ。あ?
美魅:お兄ちゃ……、やめ…ンッ?!

あたしはお兄ちゃんに無理やり唇を奪われた。
あたしのバージンはお兄ちゃんを敵対視してる男、そしてファーストキスはお兄ちゃんだった。

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