テキストサイズ

不良系男子×真面目系女子

第1章 転校先

あぁ、あたしは好きでもない人としちゃうんだ……。
もうほんとにやだ……。

男子:ははっ、おとなしくなってやんのーw
美魅:っ……(泣)

今のあたしは非常にはしたない格好をしていた。
シャツは引き裂かれボタンは弾けとびはだけていた。
ブラも前をハサミで切られて肩からかかっているだけ。
スカートもびりびりに破かれた。
メガネをとられなかったのが唯一の救い…。
もう、どーにでもなればいいとあたしはやけになっていた。
あの人ならこんなときすぐに助けてくれる。
この世にいない、あたしの大好きで大嫌いなお兄ちゃん。

ガラッ!!
?:何やってんだよ。こんな女に盛ってんじゃねーよ!
男子:錦乃!!お、おいいくぞ!
美魅:お兄ちゃ………、(泣)
桜陽:おい、女。
美魅:お兄ちゃん…………!!(泣)ギュウっ!

あたしはこのときどうかしてた。
似てたんだ、錦乃くんがお兄ちゃんに。

桜陽:おい…!!
美魅:お兄ちゃ…、行かないで……。置いていかないで……あたしも…連れてって…!!(泣)
桜陽:おい、瀧沢!!!!
美魅:ハッ。あ、あたし…ごめんなさ………。
桜陽:ちょっとこい。

あたしは錦乃くんに連れられてどこかへ向かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ